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自他共に認めざるを得ない電波でオタクな工学系女子大生のゆるーい日常。
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悪童日記が神過ぎる件について。
この間、悪童日記を読み返したのですけれども
やっぱり内容が神でした。

 

簡単にあらすじを説明しますと
舞台はWW2末期~終戦のハンガリーとオーストリアの国境に位置する小さな村(洪)
母親に連れられて魔女と呼ばれる’おばあちゃん(露人)’の許に疎開してきた双子の兄弟。
彼らは、労働を覚え、自ら学習をし、残酷な戦争の現実に子供の無垢な感情で真っ向から立ち向かう。その中での、様々な非行の記録がこの、悪童日記です。

全体的に、非行の記録ですから心持ちR15と言いたい。

この小説でまず、特筆すべきなのは
心理描写が一切ないということです。
悪童日記は、主人公である双子の兄弟が書いた’作文’というスタンスを取っており
その作文にはいくつかのルールが設けられています。
その一つに、曖昧な表現を禁ずる、というのがあります。
例えば、僕らは豆が好きだ。ということは書いてはいけないわけです。
好き、という表現はあまりに個人的感情によりすぎていて曖昧ですから。
なので、この双子は、僕らは豆をよく食べる、と書くのです。

それは事実であるからです。

そうやって淡々と書かれているのは悲惨な現実。
しかし、彼らの無垢な非行に何か、力強いものを感じます。

大分生々しいので、そういうのが苦手な方は止めておいたほうがいいと思うのですが
ちょっとでも興味をもたれましたら、読んでみてください。

実は、漫画よりも、小説や実用書の類を読むのが好きです。
最近ラノベの面白さが分からなくなっちゃったんですよね。
いや、キノは例外的に好きですが。
基本的に、日本人作家はあまり好きではないようです。
あ、高里椎奈さんは別ですが。
彼女のミステリーは邪道過ぎて逆に好きです。ファンタジーのセンスも好きです。
宮部みゆきさんの本も何冊か読みましたが、面白いんですけれど、嵌りはしませんでした。

あと、明治とか大正とかの小説は自虐が過ぎていてこれもちょっと違うなぁと思うのです。

やっぱり、ガッツリこれ好きだ! と思えるのは外国人作家ですね。
完璧に好みですが。
時間が出来たら読み漁りたい。カフカとか。
教科書でカフカやったのですが、何アレ面白い。

そして思うのは、こんなことを考える私は
 何 で 理 系 に い る の だ ろ う か と 
正直素直に文系に進んで文学とか勉強すればよかったかもとか思い始めている私がいたりいなかったりorz
しかし、自分が文系の人間だと自覚しているからこそ理系にいることに意義が……。
だって、化学とか物理とか数学とか小説のネタの宝庫ですし。
化学も物理も数学も、公式や問題を解くという観点ではまったく意味を持たないんですよね
それが世界の中で如何作用しているのか、というところがそれらの魅力であると思います。
つまり、私にとって理系科目というのは世界を知るための足掛かりであり、知識欲を埋めるための手段であるわけです。

実用性はないけれども、私の世界を埋めるために必要なパース。
しかし、文系科目は実用性がある科目です。
実用性があるということは無意識のうちに学ばざるを得ない科目であるのです。
私が社会にいるために必要な知識です。

だからこそ、学ぶということに重点を置いて生活できる学生であるうちになるべく理系学課を理解しておきたい気持ちがあります。
理系科目は自力で学ぶの難しいですし。
今選択してる授業は、いつでも文系に転べるようにしてますし。
日本史何故か模試は学年7位でしたし。

そういう意味では、音楽もやはり理系学科を学ぶのと同じところにあるような気がします。
必要の意味が違う。
そして、絵を描くというのはあまり重要な位置にないのかな、と。
小説を書くのは目指したいもの、極めたいものであるけれども
絵、はあくまで趣味であり情報整理のためのツールである部分があるのかな、と
あまり絵が上手くなりたいとかは思わないんですよ。

いや、まったく思わないわけじゃないのですが

所詮、情報整理のためのツールですから余分な感情を紙の上にぶちまけて、あえてそれに色を乗せることでなんとなく発散される部分があるんです。
でも、小説は感情整理どころが逆にかき乱されます。
上手くなりたいというより、上手く伝えたいことがある、というのが正しい表現ですね、小説は。

私の世界はとても曖昧で時々現実味を失ってしまいます。
好きなものが多すぎて、やりたいことも多すぎて、時々押しつぶされます。
多面性を信じてしまうあまり、漠然とした何かに窒息させられます。

そんなときは、今日みたいに文字で情報整理するとすっきりします。
多分、読んでる方はなんだコイツ回りくどいなぁと思われるかもしれません。
最初の出だしとまったく違うことを最後は書くわけですから。
それは、私がつい最近までちょっと頭の弱い子供だったという背景があるわけですが。
ある面で私は凄く大きな欠陥を持った人間だと思っています。
だからなんだということは無くて、そんな時凄く自分は不器用だなぁと思うのです。

そして、その欠陥を埋めようとするように
私はちょっと変なものを世界に見る傾向があるような気がします。

だから電波だといわれるんですよね、自覚はあります。

ある瞬間にフッと世界がシフトした時
多分自分意識は異世界に飛んでたんだなぁとたまに思います
電波というより、ドリーマーなのかもしれない。

いまだ、精神が幼い頃のままだなぁと時々思います。

時間に押し流されるように体と一緒に成長してしまった私と
ある時点で何かに気付いて自分の意思によって変わっていった私と
幼稚園の頃のまま夢見続けてる私と
そんな私達を無感情にずっと見ている私がいて

全部ひっくるめて今なのだとしたら
多分一生かかっても、私が私を理解することは出来ないのだと思います。
なのに、どうして他を理解できようか。
でも、ある瞬間フッと感じる連帯感、意識の重なり、同意。

不思議です

そんな私はきっとドリーマー

 

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プロフィール
HN:
ひびの
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
創作全般、文化人類学
自己紹介:
電波でオタクな情報工学系女子大生。
でも数学物理が壊滅的に出来ない。
国語と英語さえ出来れば生きていけると思ってる。

ダイガク.TVの特別chに所属しております^^
webデザイナー志望。
SNSやプログラミングなんかにも興味あります。
とりあえずは映像製作学ばなきゃなー、なんて。

音楽大好き
吹奏楽管弦楽から民族音楽、ラウンジ、邦ロック、ゲーム音楽、ボカロまで大好き。
洋楽にも手を出してみたい今日この頃。
常にお勧めアーティスト情報募集中。
一応ボントロ吹き。
気がついたらテナー、テナーバス、バスの三種類制覇してた。

猪突猛進という言葉がぴったりな性格らしい。
本人、そんな気はあまりしてないんですけどね!
ていうかもういっそ元気と紙一重の騒音レベル。
声量だけは有り余ってます……orz
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